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なぜ広い世界の中でアメリカなのか
当然のことながら、大きく確実に出て行く出費はアパートのレントなわけです。ここを切り詰めなければどうにもならないと、ルームメート募集やシェアハウスの情報を片っ端から集めることに。新聞、カフェ、食料品店の広告はすべてに目を通し、たくさんの人にあったりしたけれど、これが簡単なようで簡単じゃない!他人と暮らすわけだから相性もあるし、環境もさまざまなのです。そんな中で、離婚後、シングルマザーとして子供を育て上げ、そしてその子供も独立していって、ひとりで暮らすことになりはじめた女性がルームメートを探していることが多いことに驚いたりもした。ひとりで住むには家も大きすぎるし、ひとりになってしまった孤独感もある、レント収入も得られるわけだから、そう考えるのも当然といえば当然なんだけれど...。
やっとのことでシェアハウスをみつけ、ふたりのルームメート暮らしはじめることもできた。これちょっとおかしな組み合わせ。アメリカ人男性---同年代、フィリピン人男性---ちょっと年齢が上で肉料理好き、そしてわたしなのでした。
フィリピン人のおじさんはとてもきれい好きで働き者の人なのですが、肉料理好きはまいった。その上にフィリピン風料理が好きなものだから、使うお肉がちと違う。香りが強烈でまいる。肉を食べないわたしとしては、いったいどこの肉なのかよくわからない。週末に大量の食料をアジアン食料品店で仕入れててくるものだから、冷凍庫を開けると「ギョッ」と訳のわからないお肉みたいなものが目に飛び込んでくる訳です。それも「こんなに食べきるのかいな?」という量。毎日、仕事から帰るとせっせと夕食の支度をするおじさん。家中に、なんだかわからない強烈な匂いが。だからわたしは、息ができません。12月の寒空の下、そっと気を悪くされないように気を使いながら窓を開けるのでした。
ここで、アメリカ人同年代男性はだれ?だれだれ???と思った?思わなかったもしれないが、続けます。彼はその後、わたしのフィアンセとなり、夫となるのでした。
安直だろうが、なだろうが、それでも『運命的出会いは人生を変える!』ということの証拠です。
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